弁護士法人・響Presents 島田秀平のこんな法律知っ手相

毎週木曜日 FM NACK5/79.5MHz 11:35~11:45 放送!
『 弁護士法人・響 Presents
島田秀平のこんな法律知っ手相

弁護士法人・響の弁護士と
手相芸人の島田秀平氏が
様々なトラブルや
法律について、わかりやすく解説する番組!

2021.7.22放送

第129回

ギャンブルや浪費で作った借金は債務整理できない?

今回も、弁護士法人・響の弁護士、古藤 由佳(ことう ゆか)先生にお越しいただきました!
7月22日は「海の日」です。古藤先生はどちらかというとインドア派で、あまり海に行くことはないとのことですが、出張先で神社などのパワースポットを巡るのがお好きなんだそうですよ!そこで、島田秀平さんから仕事運アップのオススメの神社を教えてもらいました!東京都港区にある愛宕神社の『出世の石段』を登ると出世ができるという言い伝えがあるそうですよ!興味のある方はぜひ!

さて、第129回は「ギャンブルや浪費で作った借金は債務整理できない?」をテーマに古藤先生に解説していただきました。

借金の理由がギャンブルや浪費の場合は債務整理ができないと思われている方も多いと思います。破産法でギャンブルは、自己破産手続きで債務の免責が認められない要因である「免責不許可事由」に当たるためです。

お金を貸した側からすると、貸したお金を返してもらえない場合、なぜお金を返せなくなったのか事情を知りたいと思います。事情によっては免責させたくないと考えるかもしれません。免責を認めると債権者があまりにかわいそうな場合、裁判所は免責を認めない可能性があります。その免責が認められなくなる事情や申立人の行動を明記したのが「免責不許可事由」です。そのため、破産申告を行ってもすべてが認められるわけではありません。

債務整理の中でも、任意整理は返済さえできればギャンブルが原因であっても手続きできます。任意整理とは、借金返済に困ったときに採る手段の一つで、裁判所の手続きをとらず、直接債権者と交渉して、債権者との合意により借金の額や返済方法を変更する手段のことをいいます。その際に債権者との交渉で重要になるのは、債権者に対して継続的に支払いをすることができるのかどうかです。そのため、借金の原因については確認する場合もありますが、問題とならないことがほとんどです。

債権者と合意できない場合には、他の債務整理手続きを検討することになります。
その一つが、「個人再生」です。個人再生は、裁判所を利用した債務整理手続きの一つで、借金の一部(7~8割程度)を免除してもらえるため、毎月の返済負担が一気に軽減します。ただし、手続きには「支払不能になる可能性」というような、いくつかの法律上の要件を満たす必要があるため注意が必要です。個人再生も借金の理由が問われることはないため、たとえギャンブルや浪費が理由であったとしても手続きを利用することが可能とのことです。

二つめが、「自己破産」です。「免責不許可事由」によりギャンブルや浪費での自己破産は基本的に認められていませんが、そもそも自己破産という制度は、多重債務者を救済するために作られたものです。もしギャンブルや浪費を理由に自己破産が絶対にできないとなると、多重債務者を救済するという本来の目的を達成できなくなる恐れがあります。そこで、例外的に裁判官が自らの裁量で免責を認めるという「裁量免責」という制度が設けられています。裁判官は、破産者から借金を重ねた理由だけでなく、今までのことを反省しているのか、今後どうしていこうと思っているのかといった点を尋ね、更生の可能性が十分にあると判断した場合に、借金を例外的に免責する決定を出してくれます。そのため、免責不許可事由に該当するギャンブルや浪費を理由とする借り入れであっても、絶対に破産ができないというわけではないとのことです。

債務整理に至る理由は人それぞれです。どのような手段が適しているのかは実際に弁護士に相談しながら検討していくのがおすすめです。
ご相談の際はぜひ、古藤先生のいらっしゃる弁護士法人・響へご相談ください!